プラセンタ注射はメルスモンとラエンネックの2種類

プラセンタ注射はメルスモンとラエンネックの2種類

厚生労働省から認可を受けたプラセンタ注射は、メルスモンとラエンネックの2種類です。どちらもヒト由来のプラセンタエキスが含まれていますが、効能は異なります。プラセンタ注射を打つ前に、2つの特徴を知りましょう。

このページでは、メルスモンとラエンネックの特徴を紹介しています。

プラセンタ注射「メルスモン」の特徴

メルスモンは、1956年から販売されており、60年以上の歴史があるプラセンタの注射剤です。ラエンネックよりも20年ほど長く使われています。メルスモンの効能や摂取方法を見ていきましょう。

メルスモンの効能

メルスモンの適応症は以下です。

  • 更年期障害
  • 乳汁分泌不全

メルスモンは、更年期障害に伴うほてりや発汗など、諸症状の緩和に効果があります。また、産後に乳汁の分泌が不足している症状にも、メルスモンは有効です。

更年期障害・乳汁分泌不全に効くメカニズム

更年期障害は、女性の場合はエストロゲン、男性の場合はテストステロンというホルモンの減少で起こります。乳汁分泌不全には、プロラクチンというホルモンや成長ホルモンが関係していると考えられます。どちらの症状も、ホルモンバランスの異常が原因となって起こるのです。

プラセンタ注射は内分泌系に作用し、ホルモンバランスを整えてくれます。特定のホルモンを増やすわけではなく、バランスを整える働きがあるため、ホルモンの異常による症状に幅広く効果を示します。

メルスモンの摂取方法

メルスモンは、皮下注射にて投与されます。皮下注射は、注射のなかでも最も効果が長く続く方法です。注射1回分の1アンプル(2mL)には、ヒト由来のプラセンタエキスが100mg含まれています。ラエンネックと比較すると、プラセンタの配合量は少なめです。

プラセンタ注射「ラエンネック」の特徴

ラエンネックは、1974年から販売されているプラセンタの注射剤です。メルスモンの発売から、約20年ほど経って販売がはじまりました。ラエンネックの効能、摂取方法を解説します。

ラエンネックの効能

ラエンネックの効能は、慢性の肝疾患における肝機能の改善です。肝臓に負担がかかり、うまく機能しなくなった状態を改善してくれます。

肝機能を改善するメカニズム

肝臓は、栄養素を分解してエネルギーを作り出したり、お酒や薬を解毒したりする役割を担っています。例えば、お酒を飲むと、肝臓で無害な酢酸に分解され、そこから血液に乗って二酸化炭素と水に分解されていきます。このような解毒作用を発揮するとき、肝臓は強い負担にさらされ、肝細胞が破壊されます。肝臓には高い再生能力があるので、少々のことではビクともしませんが、ダメージが蓄積するとやがて肝機能障害に至ります。

これに対し、プラセンタに含まれる成長因子やアミノ酸などの成分は、壊れた細胞や遺伝子を修復してくれます。このため、プラセンタ注射を打つと肝細胞の再生が進み、肝機能も回復していくのです。

ラエンネックの摂取方法

ラエンネックは、皮下注射または筋肉注射にて投与されます。皮下注射と筋肉注射では、徐々にプラセンタの成分が吸収され、長く効果が持続するとされています。注射1回分の1アンプル(2mL )には、ヒト由来のプラセンタエキスが112mg含まれています。メルスモンと比べると、プラセンタが12mg多く含まれています。

まとめ

厚生労働省で認可されているプラセンタ注射は2種類あります。メルスモンとラエンネックです。どちらもヒト由来のプラセンタが含まれていますが、承認されている効能は異なります。更年期障害や乳汁分泌不全を改善したいなら、効能が認められているメルスモンを選びましょう。肝機能の改善を望むなら、ラエンネックが適しています。

どちらのプラセンタ注射が特に優れている、といったことはありません。保険適用の範囲もあるので、症状によって病院で相談するとよいでしょう。