2種類あるプラセンタ注射の副作用

2種類あるプラセンタ注射の副作用

プラセンタ注射には、メルスモンとラエンネックの2種類があります。それぞれ副作用の症状や発生頻度が異なるので、どちらも把握しておいた方がよいでしょう。また、プラセンタ注射を受けられない人もいます。プラセンタ注射を受ける前に、医師からしっかり説明を受けることが大切です。

このページでは、メルスモンとラエンネックの副作用をそれぞれ紹介。また、禁忌や慎重投与の対象となる人についても説明します。

プラセンタ注射「メルスモン」の副作用

プラセンタ注射「メルスモン」の副作用により、以下のような症状があらわれる場合があります。

メルスモンの副作用の発生頻度と症状
発生頻度 症状
5%以上
  • 注射部位の疼痛
  • 注射部位の発赤
0.1~5%未満
  • 悪寒
  • 悪心
  • 発熱
  • 発赤
  • 発疹

副作用の発生頻度

副作用の発生頻度は、全体で19.4%とされています。「5人に1人は副作用が起こると考えると多いのでは?」と感じるかもしれません。しかし、重大な副作用の症状はあまりないので、そこまで心配する必要はないのです。

また、用量を守って適切に皮下注射をしてもらえば、副作用はほぼ起こらないので、安全性の高い医薬品と言えます。

メルスモンの安全性

メルスモンに含まれるプラセンタエキスは、ヒトの体液から採取したものです。そのため、体内に注射する際には、感染症のリスクも伴います。

しかし、メルスモンの製造では、スクリーニングや検査、滅菌処理を施し、万全の対策が行われています。そのため、現時点で感染症が発生した例はなく、安心して利用できます

プラセンタ注射「ラエンネック」の副作用

プラセンタ注射「ラエンネック」で確認されている副作用は以下です。

ラエンネックの副作用の発生頻度と症状
発生頻度 症状
2%以上
  • 注射部位の疼痛
1%未満
  • 注射部位の硬結
  • 発疹
  • 発熱
  • 掻痒感
  • 女性型乳房
頻度不明
  • 肝機能障害
  • 頭痛
  • ショック

副作用の発生頻度

ラエンネックの副作用は、全体で3.7%の発生が確認されています。最も多い副作用が注射部位の疼痛で、発生頻度は2.6%ほどです。ラエンネックは皮下注射か筋肉注射によって体内に注入されますが、痛みを感じやすいのは筋肉注射を受けたときです。

そのほか、1%未満の副作用では、あまり重大な症状が見られません。女性型乳房の症状に関しては、ラエンネックが原因かどうか、因果関係がはっきりしていません。

注意すべきはショックが起こったとき

ラエンネックの副作用で注意すべきは、ショック症状が起こったときです。ショックが起こると、蕁麻疹や息苦しさ、意識が遠のくなどの症状が見られます。このような症状があったら、すぐに医師に伝えてください。

早ければ注射を受けてから5分以内で、このような症状があらわれます。しかし、30分ほど経ってからあらわれる場合もあるため、病院を出てしまっている場合はすぐに引き返すか、近くの病院へ行ってください。

プラセンタ注射の禁忌と慎重投与

プラセンタ注射は安全性が高いとされていますが、受けてはいけない人もいます。また、禁止はされていないものの、慎重に受けるべき人もいます。

メルスモンとラエンネック、それぞれの禁忌と慎重投与にあたる人の特徴を見ていきましょう。

メルスモンの禁忌と慎重投与

過去にメルスモンでアレルギーが起こった人は、メルスモンの注射を受けないでください。一度でもアレルギーが起こった人は、再び同じ成分でアレルギーを起こす可能性があります。

また、もともとアレルギー体質である人も、メルスモンの注射を受ける際は注意しましょう。メルスモンの成分に過敏に反応してしまうので、医師の指示を仰いでください。

ラエンネックの禁忌と慎重投与

ラエンネックの注射で過去にアレルギーを起こした人は、それ以降は受けないでください。アレルギーによるショック症状などが起こる可能性があるため、注意が必要です。

慎重投与の対象になる人は以下です。

  • アレルギー体質の人
  • 肝機能障害が疑われる人
  • 高齢の人
  • 赤ちゃんや小さな子供

ラエンネックの場合、メルスモンでは対象でない人も、慎重に注射を受けるよう記載があります。

まとめ

プラセンタ注射には2種類あり、それぞれ副作用の発生頻度などが異なります。メルスモンでは、重い副作用はあまり確認されていません。しかし、臨床試験では、5人に1人の割合でなにかしらの異常が起こっています。ラエンネックは、副作用が発生した人の割合は低いものの、ショック症状も確認されているので注意が必要です。

メルスモンとラエンネックで共通して禁忌の対象になるのが、過去にその製剤でアレルギーが起こったことのある人です。また、アレルギー体質の人も、プラセンタ注射を初めて受けるときは注意しましょう。プラセンタ注射を受ける前に、自身が禁忌や慎重投与の対象でないか、しっかりと確認してください。